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理事長「年頭のご挨拶」

2023.01.01

 会員の皆様、   そして日本地雷処理・復興支援センター(JDRAC)のHPをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。

ここ数年、コロナに苦しめられてきましたが、ワクチン接種も進み、治療薬も開発されて、今年こそはマスクなしの普通の生活ができるようになることを望みたいと思います。

さて、昨年は、東ティモールにおいて建設機械の操作・整備技術の教育(N連事業)を一昨年に引き続き実施するとともに、新規事業として留学生事業、フェアートレード事業を立ち上げ、現在まで順調に推進しております。

N連事業は、3ヶ年事業の最後の年にあたり、昨年8月から今年の6月までの間、オペレーターの養成の他、工事現場における機材の整備修理・部品管理、故障診断、検査機器の活用法等、より実用的な教育を実施しています。この間、東ティモール独立20周年記念事業に参加中の三宅外務大臣政務官(当時)が現地事務所を訪問され、現地スタッフを激励して頂きました。

国際交流を推進するための留学生事業は、スウェーデンから4名、フィンランドから2名、オーストラリアから3名、合わせて9名の高校生が、宮城、東京、神奈川、愛知、徳島、熊本の各都県の高校に留学して、現地でホームステイをしながら教育を受けています。各学生は、早くも現地に溶け込み、勉強だけでなく課外活動にも積極的に取り組み、著しい成長を遂げております。

また、途上国の生産者を支援するためのフェアートレード事業として、6月から東ティモール産のコーヒーの販売を始めました。微力ではありますが、少しでも売り上げに貢献できれば幸いです。

ウクライナに対する義援金を防衛協力団体等に声をかけ、約200万円を集めることができました。主として医療関係の資材を購入して現地に送付しました。さらには、国際社会に貢献した個人や団体を顕彰するために創設された「読売国際協力賞」に初めて応募しました。最終審査まで残りましたが、残念ながらあと一歩のところで当選を逃しました。

さて、今年はJDRAC創立20周年の記念すべき年です。現在、新規のN連事業を獲得すべく関係者は意欲的に取り組んでいます。また、留学生事業は北欧に加え、ドイツからも受け入れ昨年の人数を超える規模で調整が進んでいます。

今、JDRACが抱える大きな課題は、会勢の拡大です。会員の皆様は、JDRAC存立の基盤であり、推進力です。残念ながら、JDRACの知名度は高いとは言えません。私以下、会員の皆様一人一人が広報員となって、あるいは募集員となって新会員を獲得できるよう頑張っていきたいと思っています。

20周年の今年は昨年にも増して、大いにチャレンジする年にしたいと考えています。「もうダメだ、ではなくまだダメだ」の精神で行動に移し、年末には全員で「ブラボー」と大声をあげたいと思っています。今後とも、JDRACに対する深いご理解と温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

本年が皆様にとって輝かしい年でありますことを祈念し、年頭のご挨拶といたします。

   令和5年 元旦
JDRAC 理事長  湖 﨑  隆