現地Staffの声

現地Staffの声

現地スタッフからのレポートです。

ここは異国、東ティモール

前田 茂

(1)首都ディリ
首都ディリのメインストリーは意外と交通量が多い。センターラインもほとんどが消え、中央線をはみ出して通行する車やバイクが多く今にも事故が起きそうな状態である。(実際に事故を数回目撃) 入国した当初は信号機が一か所点灯しいてたが、今は処々で信号機が点灯している。横断歩道はあることにはあるが、利用者は少なく、自分が渡りたいところで渡っている。時には犬が、ヤギが、ニワトリが、ましてブタまでが。

(2)学校 DIT
日本の学校では外回りを塀や柵で囲い、校門には扉まで設置されているが、ここでは塀や校門など一切ない。敷地内に教室が点在している。敷地に入るとまず出迎えてくれるのが、牛、水牛、ヤギ、ニワトリである。我々の勤務する実習場はトタン屋根でもちろん天井クレーンなどの設備は無い。(重量物吊り上げ用のアングルを制作) 風通しも悪く暑いため扇風機を購入。再三に渡る停電、視聴覚教育をアピールする本教育を妨害する。結局発電機を購入。

(3)生活基盤
私は、入国以来、短期間にホテルを三か所移り、部屋移動を五回実施し、現在に至っている。ここのお気に入りは、ホテルの前が海。時々綺麗な夕日がみられます。ただ、問題は防音性に欠け、隣室の話声、テレビの音、物音が筒抜けの状態です。当然言葉は分からないけど兎に角ウルサク感じる時がある。一か月程前には、ホテル横の空き地で集会があったようで一晩中音楽がかかりっ放し。コンサートでもやっているような大音響。これには閉口しました。先日はこんなことがありました。隣室から男と女の話声、ウルサク感じながらもベッドに入る。隣室の話も終わり静かになったと思いきや、女性のうめき声、ベッドの軋む音、皆さんも想像してみてください。寝るに寝れな~い。
最近、電熱器を購入しました。長年にわたる自衛隊生活でも単身赴任したことのない私が自炊しようとしています。先日、妻に「簡単な料理のレシピを教えてくれ」とメールしたところ日本の豊富な食材を並べたレシピが送信それてきた。「あのね、ここは日本ではないんだよ」。返信「ごめん」それ以来、レシピのメールなし。

(4)教育
(a)教育準備
PCのエクセル、パワーポイント等を駆使しての各種資料作成が始まった。ところが、「ここの操作はどうやるの?」「この入力は?」「使い方教えて」。えっこれってあり。分かる範囲で教えるけど私はPCの教育に来たのではない。 マスタースケジュールを検討し、週間予定表の作成、教育に必要な資器材の見積もり・購入、実習にあたっての実施要領の検討、その他、あれこれって主任教官の仕事では? 私は誰? 「あんたは整備教育に来た一教官、主任教官ではない」
(b)学科教育
教育が始まり私の言葉が通訳を介し生徒に伝わる。生徒は通訳の言葉を聞き取り必死にノートに書き留める。彼らの学習意欲は旺盛である。私も彼らに少しでも分かりやすくと思い、土日もネットにいい資料がないかあさりまくり教育資料を作成する。本当に教育資料作成に奔走しました。学科の授業も何とか終了しました。と同時に私が使用していた会社のPCも役目を果たしたのか動かなくなりました。お疲れ様でした。新しいPCは理事長と竹内さんに持ってきて頂きました。ありがとうございました。とこるが現在使用中のプリンタのインストールができず印刷できない。先日、59ドルのプリンタを購入。そのインクが二個セットで40ドルという。これってあり。
(c)実技教育
実習が始まりしばらくすると、生徒たちから不満の声。それはボンカル・ボンカル、ボンカレーではありません。つまりボンカル分解のことです。いろんなものを分解させて欲しいと言うことです。この国の整備は、故障整備。自動車が故障するまで乗り回し、故障して初めて分解・整備を実施する。ところが我々の教育は予防整備。故障を未然に防止するのための予防整備での点検・整備を主体とする教育。ここに日本とこの国の整備に対する考え方の違いがある。教育においてもそのギャップはなかなか埋まらない。JDRACとDIT教官相互のミーティングを毎週開き、実習の方向性を検討し、調整しているのが現状である。

いろいろと述べましたが、これが現状です。

2011年6月28日