

東ティモールは、16世紀初頭から約500年、ポルトガルの植民地としての歴史を持ち、1974年、思いがけないポルトガルの植民地放棄によって、戸惑いながら独立を目指すことになりました。しかし、インドネシアの軍事介入により、21世紀初頭まで委任統治を受けていました。 この歴史が示すように、東ティモールは5世紀以上に亘って、自らの国を持たず、国家としての歴史・伝統を持たない、世界に類の無い国です。
現在、東ティモールは21世紀初の独立国として自立を目指していますが、植民地としての歴史しか持たないため、各方面、各階層に人材が乏しいのが現実です。その中で、「国づくり、人づくり」をスローガンに、自立に向かって努力しています。
世界中には、カンボジア、タイ、アフガニスタン、アフリカ諸国など、NGO支援を必要としている国は数多くありますが、これらの国々は国家としての機能は整備され、独自の歴史、文化、伝統を保有しており、支援が必要な分野は政治・行政等の不備に起因する事柄が多いものと考えられます。しかし、東ティモールは自立には程遠い状態で、政治・行政を含めて自立のための全ての支援を必要としています。
日本は、第二次世界大戦で、昭和18年から約3年半に亘り、東ティモールを日本軍の占領統治下におき、陣地構築等の労務者の徴用や食料調達などで苦労をかけた歴史を持っています。そのため、JDRACとしては他国よりも優先し、東ティモールの独立を支援する必要があると考えています。
